中日ドラゴンズ「サウスポー」応援歌自粛問題の問題。浅慮を憂う。

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中日ドラゴンズの応援歌(チャンステーマ)「サウスポー」問題が場外で大炎上?

日本野球独自の文化である応援歌。

自軍の攻撃時のみ太鼓や管楽器に合わせて歌ってチームを鼓舞するというものです。

観客は大声で歌い、振り付けすること自体も楽しみだったりします。

 

2019年7月、中日ドラゴンズのチャンス(得点圏にランナーが進出した時)に選手関係なく共通で歌われる曲、チャンステーマ(チャンテ)の「サウスポー」に球団側から物言いがついたということで使用自粛になっているとニュースになりました。

 

この問題について物心ついた時からのドラゴンズファンである筆者が私見を述べます。

ちなみに「サウスポー」反対派です。

 

経緯

中日球団側から与田監督による、当該曲である「サウスポー」の替え歌チャンテ内の「お前が打たなきゃ誰が打つ」部分の「お前」という言葉遣いが、

・野球観戦に来ている子供たちへ悪影響の懸念があること。

・戦っている選手に対するリスペクトに欠けるのではないか。

という指摘に基き、応援団に対して「歌詞を選手名にするなどの変更は出来ないか」という打診があった。

その後の直接対話の場において応援団側から、急な歌詞の変更は対応できないということで当面の間は当該曲の使用を自粛するということで決着した。

 

6月30日深夜、当事者である中日ドラゴンズ応援団ツイッターアカウントがこの話を取り上げ発言。

翌日よりSNSやネットメディアでこの問題が取り上げられるとあっという間に炎上。

 

炎上理由

「不適切なフレーズ」が「お前」を指すことが取りざたされると、瞬く間に批判の嵐が吹き荒れる。

代表意見としては、

言葉狩りである

応援歌を取り上げられて腹が立つ

ということらしい。

 

有名人の意見として

というものもありました。

 

この、「お前」に関する解釈とかは本当にどうでもいいと思います。

神仏だとか語源を出す意味はまったくありません。

これはその人がどういう生き方をしてきたか?

思想、信条を持っているか?

個人の常識の範囲の話です。

 

不快と感じる人の意見を愚弄するかのごとく「気にし過ぎ」と切って捨てる思想の危なさに気付いていないことに恐ろしさを感じます。

 

自分と違う感性を頭ごなしに否定する人間の話は聞く必要ありません。

また、公でお金をもらって発言する資格があるとも思えません。

 

「お前」の部分はどうでもいい。「サウスポー」の本当の問題。

そもそも「サウスポー」の問題の本質は替え歌の歌詞とは別にあると思います。

 

この曲は1981年に発売されました。

作詞は日本歌謡界を代表する作詞家の故・阿久悠氏です。

 

冒頭の「背番号1のすごい奴が相手」から始まるように、詩のモチーフは巨人の王貞治氏です。

対戦するピッチャーは左腕横手投げという変則投球のクラウンライター・ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)の永射保(ながい たもつ)氏です。

この二人の左利き選手(サウスポー)が主人公なのです。

当時のピンクレディの振り付けも一本足打法変則左投げという両氏を模したものになっています。

 

歌詞を書く際に、オールスターゲームでの両者の対戦を見て着想を得たと言われています。

 

中日ドラゴンズはまったくの無関係です。

 

この曲を聴いて思うのは一本足打法でナゴヤ球場でホームランを打ちまくった王貞治氏のことです。

なぜこの曲がドラゴンズの応援歌にふさわしいのか私には理解できません。

今、球場で応援と言う名のどんちゃん騒ぎをしている若い連中がこのことに関心も知識も無いことは言い訳になりません。

こんなことは野球ファンの常識だからです。

この曲を応援歌として球場で聞かされてるドラゴンズの選手、監督、コーチ、スタッフ、関係者すべての人の気持ちをどう考えますか?

 

私はドラゴンズファンです。

球場でこの歌に合わせて歌ったことは一度もありません。

それが私のドラゴンズファンであることの矜持です。

王貞治氏に対するリスペクトです。

 

「狙いうち」から「サウスポー」

「サウスポー」の前は「狙いうち」がチャンテでした。

 

2014年シーズン開始。

ドラゴンズの私設応援団がプロ野球暴力団等排除対策協議会にて特別応援許可申請が許可されず、全団体が活動停止となり応援団無しの静かなシーズンが始まりました。

シーズン後半になり、新たな団体が応援団として認められ活動を開始します。

その際、過去の応援歌は全て一新されます。

 

「狙いうち」は「サウスポー」に変更されます。

 

応援歌については、前応援団が活動停止になった理由や、版権の問題も絡んでくるので一新されるのは当然です。

 

「狙いうち」から「サウスポー」

どちらも高校野球、大学野球という学生野球で定番の応援歌です。

 

「狙いうち」が使えなくなったから「サウスポー」?

なのかどうかはわかりません。

 

しかし、選手にしたらプロになってまで学生時代にさんざん聞いた応援歌を歌われるのも違和感を感じるだろうなと邪推します。

 

私はこれを聞くたびにそう思っていました。

 

さいごに

今回、私は「サウスポー」反対派だったのでこういう話になりました。

与田監督や球団が「お前」に固執してしまったのは論法として弱かったとも思います。

また、話としてはシーズン中ということでタイミングも悪かったのでしょう。

 

ただ、与田監督は就任1年目です。

いざ球場で戦ってみたら応援歌が応援に聞こえなくて違和感を感じたのでしょう。

戦ってる当事者に応援歌として届いていないと言われたなら黙って従えばいいだけです。

今回、応援団はツイッターで経緯と自粛する旨を伝えただけで反発を表明したわけではありません。

自称ファンを名乗る人たちが「応援してやってる」という目線で暴言を吐いているだけです。

志らく氏の言うように「球団、選手の言うことなんか気にせずに歌え」という扇動に至ってはもはやアンチの意見です。

負け越してるから余計なこと言うなとは暴論も甚だしい。

こういう人たちは勝ち越してたら勝ち越してたで「大事な時に余計なこと言うな」と言うんでしょうね。

 

「サウスポー」をやめろって誰が言ったんですか?

ドラゴンズは、チームとファンが一体となって戦うにあたっての改善策を提案して話し合いの場まで設けてくれたのではないのですか?

いい大人たちがこぞってなにを大騒ぎしているのか理解に苦しみます。

 

テレビやSNSでこの問題を大きくしている人たちのどれだけが実際に球場で野球観戦をしたことがあるのでしょう。

 

外野応援席は教育上安心してこどもを連れて野球観戦できるところではありません。

 

「くたばれ讀賣(よみうり)」なんて平気で大合唱してる連中のモラルなんてたかが知れています。

そういう現状を「日本野球の伝統」などと恥ずかしいことを言う人たちこそ批判されるべきです。

今回の騒動がそういう論調、流れになっていかないことにもどかしさを感じます。

 

球場が一刻も早く、ヤジを飛ばしたり、大声でブーイングしてるような連中が一掃されて、子供達が安心してベースボールヒーローに会える場所になることを望みます。

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